
はじめに:日立『ビッグドラム BD-SX130ML』は家事ラクの救世主となるか?

毎日の洗濯、本当にお疲れ様です。
「洗濯機を回して、干して、取り込んで……」
この終わりのないルーティンから解放されたくてドラム式洗濯乾燥機を検討している方は多いはずです。あるいは、すでにドラム式を使っているけれど、「乾燥フィルターの掃除が毎回面倒くさい!」「すぐに『フィルター掃除』のエラーが出て乾燥時間が伸びる」といった新たなストレスに悩まされている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
決して安くはない、数十万円もする家電の購入です。「絶対に失敗したくない」と慎重になるのは当然のこと。特に、日立のビッグドラムシリーズのような高機能モデルを選ぶ際、カタログスペックの凄さはわかっても、「実際に自分の家で使ったときにどうなのか?」というリアルな使用感こそが、一番知りたい情報ですよね。
今回、徹底検証を行うのは、日立の最新モデル**『ビッグドラム BD-SX130ML』**です。
この機種の最大の売りは、なんといっても**「らくメンテ」**。これまでドラム式洗濯機の宿命とされていた「乾燥フィルター」そのものをなくしてしまい、「お手入れは月に1回程度でOK」という、にわかには信じがたい夢のような機能を搭載しています。
しかし、ここで一つの疑問が浮かびます。
**「本当に、そんなにメンテナンスをサボっても大丈夫なの?」**
**「フィルターがないと、乾燥経路にホコリが詰まって故障しやすくなるんじゃないの?」**
そんな読者の皆様の不安や疑問を解消するために、本記事ではBD-SX130MLの実機を使用して、その実力を徹底的にレビューします。メーカーの公式サイトには書かれていない、実際に使ってみて初めてわかる「手触り」や「挙動」、そして気になる「デメリット」まで、包み隠さずお伝えしていくつもりです。
先に結論を少しだけお伝えすると、この洗濯機は**「洗濯にかける手間と時間を、極限までゼロに近づけたい人」にとっては、間違いなく最強の選択肢**となり得ます。
もしあなたが、毎日の家事時間を減らして、ゆっくりコーヒーを飲む時間や、家族と笑顔で過ごす時間を増やしたいと本気で願っているなら、このBD-SX130MLはまさに「救世主」となるかもしれません。
では、その理由を細部まで検証していきましょう。驚きの「らくメンテ」の実態や、進化した乾燥機能の真実に迫ります。
日立BD-SX130MLの基本スペックと特徴|大容量13kgの魅力

ドラム式洗濯機を選ぶ際、まず最初にチェックすべきなのが「どれくらいの量の洗濯物が洗えるか」、そして「自宅に置けるサイズか」という基本スペックです。
最新モデルである日立の「BD-SX130ML(左開き)/ R(右開き)」は、まさに現代の忙しい家庭の救世主とも言える仕様になっています。
結論から言うと、この機種は**「洗濯回数を減らしたい子育て世帯」や「週末にまとめて家事を済ませたい共働き夫婦」にとって、最強のパートナーになり得るスペック**を秘めています。
カタログの数字だけでは伝わりにくい、実際の生活でどう役立つのかという視点から、その特徴を深掘りしていきましょう。
洗濯13kg・乾燥7kgのゆとりある容量
まず驚くべきは、その圧倒的な容量です。**洗濯容量は13kg、乾燥容量は7kg**となっており、これは現在の家庭用ドラム式洗濯機において最大クラスの大きさです。
「うちは4人家族だから、そこまで大きくなくてもいいかな?」
もしそう思われたなら、少しだけ待ってください。
実は、この「ゆとり」こそが、家事のストレスを劇的に減らす鍵になるのです。
一般的に、1人あたりの1日分の洗濯物は約1.5kgと言われています。4人家族なら単純計算で6kg。これなら10kgクラスの洗濯機でも十分なように思えます。
しかし、現実はそう単純ではありません。
バスタオルがかさばったり、子供が体操服や部活のユニフォームを出してきたり、あるいは週末にシーツやカバーを洗いたくなったり……。
気づけば洗濯籠から衣類が溢れ出ている、なんて光景は日常茶飯事ではないでしょうか。
従来の11kgクラスの洗濯機では、これらを一度に洗いきれず、「1日2回洗濯機を回す」というご家庭も多かったはずです。朝の忙しい時間に2回も洗濯機を回し、干したり乾燥が終わるのを待ったりするのは、本当に骨が折れますよね。
**BD-SX130MLの13kgという容量があれば、この「1日2回回し」から解放される可能性が非常に高くなります。**
また、特筆すべきは**乾燥容量が7kgある**という点です。
多くのドラム式洗濯機は、洗濯容量が大きくても乾燥容量は6kg止まりというケースが少なくありません。
洗濯から乾燥まで全自動で行う場合、当然ながら乾燥容量の上限に合わせて洗濯物を投入する必要があります。
この「プラス1kg」の差は、厚手のパーカーやジーンズを数枚追加できるレベルの違いであり、日々の満足度に直結します。
さらに、庫内にゆとりがある状態で乾燥させることで、衣類がしっかりと広がり、日立自慢の「らくはや 風アイロン」の効果も最大限に発揮されます。シワを伸ばしながらふんわり仕上げるには、この広いスペースが不可欠なのです。
週末に溜まった洗濯物も、毛布などの大物も、気兼ねなく放り込める。
この精神的な余裕こそが、大容量モデルを選ぶ最大のメリットと言えるでしょう。
シンプルで洗練されたデザインとサイズ感
次に、デザインとサイズ感について見ていきましょう。
BD-SX130MLは、近年のトレンドである「ノイズレス」なデザインを採用しています。操作パネルは電源を入れた時だけ表示される仕様で、普段は真っ黒でフラットな美しいガラス面が広がっています。
サニタリールーム(洗面所)は、洗剤やタオルなどでどうしても生活感が出やすい場所です。そこにドーンと置かれる洗濯機がスタイリッシュであることは、インテリア全体の雰囲気を引き締める上で非常に重要です。
「洗濯機置き場を見るたびに、ちょっとテンションが上がる」
そんな所有欲を満たしてくれるデザインと言えます。
しかし、ここで**最も注意しなければならないのが「サイズ」**です。
本機の寸法は、**幅630mm × 奥行720mm × 高さ1,065mm**。
特に注目していただきたいのが、**720mmという「奥行き」**です。
これは一般的なドラム式洗濯機の中でも、かなり奥行きがある部類に入ります。
高機能なヒートポンプや大容量ドラムを搭載しているため仕方がない部分ではありますが、購入前にはメジャーを持って、入念なシミュレーションを行う必要があります。
具体的には、以下の3つのステップで確認することをおすすめします。
**1. 設置場所(防水パン)の確認**
まず、洗濯機を置く「防水パン」のサイズを測りましょう。本機を設置するには、一般的に内寸で奥行き540mm以上が必要です。また、本体が防水パンからはみ出る場合、前方のスペースに足が下ろせるか、ドアを開けた時に壁や洗面台にぶつからないかも確認が必要です。
**2. 蛇口の高さ**
本体の高さは1,065mmですが、給水ホースを取り付けるスペースが必要です。蛇口の位置が低いと本体と干渉してしまうことがあります。壁ピタ水栓などのアダプターで対応できる場合もありますが、事前のチェックは必須です。
**3. 【最重要】搬入経路の確認**
意外と見落としがちなのが、「設置場所までは行けるけど、そこまで運べない」というケースです。
玄関ドア、廊下の幅、洗面所の入り口、曲がり角、階段の手すり……。
洗濯機の本体幅は630mmですが、搬入時には作業員の手が入るスペースや養生のための余裕が必要なため、**「本体の幅 + 10cm(約73cm)」**の通路幅があることが理想とされています。
特にマンションなどで、廊下がクランク(直角に曲がる)している場合や、ドアノブが出っ張っている場合は要注意です。
「せっかく買ったのに、配送当日に『入りません』と言われて持ち帰りになった……」
そんな悲劇を避けるためにも、搬入経路は厳しめに見積もっておくのが鉄則です。不安な場合は、家電量販店などで実施している「事前見積もり(下見)」サービスを利用することを強くおすすめします。
大容量で高性能な洗濯機だからこそ、その大きさをしっかりと受け入れられる環境を整えて、快適な洗濯ライフをスタートさせましょう。
【検証1】話題の「らくメンテ」は本当に楽なのか?実機で確認

ドラム式洗濯乾燥機を選ぶとき、多くの人が口を揃えて言う悩みがあります。
「便利だけど、乾燥フィルターの掃除が毎回面倒くさい……」
これ、本当によくわかります。洗濯から乾燥まで全自動で終わるはずが、結局最後にはフィルターにへばりついたフェルト状のホコリを剥がさなければならない。
忙しい朝や疲れて帰宅した夜、この「あと一作業」が地味にストレスなんですよね。
そんなドラム式ユーザーの悲願とも言える悩みに応えたのが、日立のBD-SX130MLに搭載されている**「らくメンテ」**です。
「乾燥フィルターをなくしました」
「お手入れは月に1回でOKです」
カタログには夢のような言葉が並んでいますが、果たして本当なのでしょうか?
「構造が複雑になって、逆に見えないところが詰まるんじゃないの?」という疑念を持つ方もいるかもしれません。
そこで今回は、この「らくメンテ」の実力を実機を使って徹底的に検証しました。
正直なところ、この機能だけで買い替える価値があるレベルの衝撃でした。
乾燥フィルターがない?!驚きの構造を解説
まず、本体上部を見て驚くのが、本来あるはずの**「乾燥フィルター」が存在しない**ことです。
従来のドラム式洗濯機では、天面に引き出し式のフィルターがあり、乾燥運転が終わるたびにここを取り出して掃除するのが「常識」でした。
しかし、BD-SX130MLの天面はつるんとしていて、何のデザインもありません。
では、乾燥中に出たあの大量のホコリは一体どこへ消えたのでしょうか?
その秘密は、日立独自の**「乾燥ダクト自動おそうじ」**と**「排気口の洗浄機能」**にあります。
仕組みを簡単に説明しましょう。
1. 乾燥運転中に出たホコリや糸くずは、風に乗って排気ダクトを通ります。
2. このとき、洗濯機内部の給水経路から**シャワーのように水を流し、ホコリを洗い流します**。
3. 洗い流されたホコリは、そのまま本体下部にある「大容量糸くずフィルター」へと運ばれます。
つまり、**「ホコリを風で集める」のではなく「水で洗い流して下に落とす」**という発想の転換が行われているのです。
これまでの機種では、乾燥フィルターをすり抜けた微細なホコリが、乾燥ダクト(温風の通り道)に少しずつ蓄積し、乾燥効率を落とす原因になっていました。
しかし、「らくメンテ」では、このダクト内も自動で洗い流してくれるため、**ホコリ詰まりによる乾燥時間の延長や生乾きのリスクが大幅に軽減**されています。
さらに、ドアパッキンの裏側など、ホコリが溜まりやすい場所も「ドアパッキン自動おそうじ」機能で洗い流してくれる徹底ぶり。
「フィルターがないと内部が汚れるのでは?」という心配は無用です。
むしろ、人の手では届かない内部の配管まで毎回水洗いしてくれるため、従来機よりも清潔な状態を保ちやすい構造に進化したと言えるでしょう。
【動画・画像あり】「大容量糸くずフィルター」のお手入れ頻度と方法
乾燥フィルターの掃除から解放された代わりに、私たちがやらなければならないのは**「大容量糸くずフィルター」**のお手入れだけです。
そして驚くべきは、その頻度。
なんと、**「約1ヶ月に1回」**でOKです。
毎日洗濯乾燥を使っても、30回に1回程度。これまでの「毎回」という呪縛から解放されるのは、革命的と言っても過言ではありません。
では、実際のお手入れ方法を見ていきましょう。
実機の下部にあるカバーを開けると、大きな取っ手がついたフィルターボックスが現れます。
**【お手入れの手順】**
1. **お知らせランプを確認**: フィルターがいっぱいになると、操作パネルの「糸くずフィルター」ランプが点灯します。これを目印にお手入れすれば良いので、カレンダーで管理する必要はありません。
2. **フィルターを引き抜く**: 水が垂れないようタオルを添えて、手前にスッと引き抜きます。
3. **ゴミを捨てる**: ここが最大のポイントです。
従来の糸くずフィルターは、プラスチックのクシ状の部分にゴミが絡みつき、使い古した歯ブラシなどでゴシゴシこすり落とす必要がありました。濡れたホコリが手に付くのも不快でしたよね。
しかし、この大容量糸くずフィルターは構造が違います。
四角いバスケットのような形状をしており、ゴミがフェルト状にまとまっています。
ゴミ箱の上でフィルターを逆さにし、軽く振るか、背面のつまみをスライドさせて**「ポンッ」**とするだけ。
スルッとゴミが落ちていきます。
**手も汚れず、ブラシも不要。所要時間は1分もかかりません。**
実際に1ヶ月分相当のホコリを溜めた状態でテストしてみましたが、本当に気持ちいいくらい「ポコッ」とゴミが取れました。
ただし、注意点もいくつかあります。
ペットを飼っているご家庭や、新品のタオルなど毛羽落ちしやすい洗濯物が多い場合は、1ヶ月も持たずにランプが点灯することがあります。
それでも、これまでの「2箇所(乾燥+糸くず)掃除」が「1箇所」にまとまり、しかも頻度が激減したメリットは計り知れません。
洗濯槽の自動お掃除機能(洗濯槽洗い)の効果
「らくメンテ」の凄さは、目に見えるフィルター掃除の削減だけではありません。
見えない**洗濯槽の裏側**も、自動でメンテナンスしてくれます。
それが**「洗濯槽自動おそうじ」**機能です。
これは、すすぎの後にきれいな水道水を使い、洗濯槽を高速回転させながら、外槽の内側やドラムの外側を強力に洗い流す機能です。
洗剤カスや皮脂汚れは、カビの餌になります。
これを毎回の洗濯のたびに洗い流すことで、**黒カビの発生を抑える効果**があります。
実際に長期間使用したユーザーの口コミを見ても、「以前の機種に比べてカビ臭さが気にならなくなった」という声が多く見られます。
さらに、BD-SX130MLには、より強力なメンテナンスモードとして**「らくメンテ洗浄コース」**も搭載されています。
これは、日常的な自動お掃除では落としきれない汚れや、長期間使用して気になりだした内部の汚れをケアするためのスペシャルコースです。
**【おすすめのアクションプラン】**
- **基本設定**: 「洗濯槽自動おそうじ」は初期設定でONになっていますが、念のため確認しておきましょう。水道代がわずかにかかりますが、将来的な槽洗浄の手間とコストを考えれば、ONにしておくのが正解です。
- **月1回のルーティン**: 糸くずフィルターのゴミ捨てサインが出たら、ゴミを捨てた後に「槽洗浄コース(約3時間)」または「らくメンテ洗浄コース」を回す習慣をつけるのがおすすめです。
特に「らくメンテ洗浄コース」は、乾燥ダクトから熱交換器、排水経路までをたっぷりの水で洗い流してくれるため、乾燥性能の低下を防ぐのに非常に効果的です。
「普段はほったらかし、月1回サインが出たらゴミを捨ててボタンを押すだけ」
これで新品に近いパフォーマンスを維持できるのですから、ズボラな私にとって、これほどありがたい機能はありません。
結論として、日立の「らくメンテ」は、単なる時短機能ではなく、**「洗濯機の寿命を延ばし、清潔さを保つためのトータルケアシステム」**だと感じました。
【検証2】日立独自の「風アイロン」による乾燥機能の実力

ドラム式洗濯乾燥機を購入する最大の動機、それは間違いなく「乾燥機能」ですよね。
「洗濯物を干して、取り込んで、畳む」という一連の重労働から解放されたい。そんな切実な願いを叶えてくれるのが、日立の代名詞とも言える**「風アイロン」**機能です。
ただ、「本当にシワにならないの?」「電気代が高そう……」といった不安もあるはず。
そこで今回は、日立の最新モデルBD-SX130MLを使って、乾燥機能の実力を徹底的に検証しました。特に、本モデルから採用された**「ヒートポンプ式」**による変化は要チェックです。
シワになりにくい?ワイシャツとタオルで仕上がりを比較
まずは、日立が自信を持つ「風アイロン」の効果を検証します。
この機能の最大の特徴は、**時速約300km**(※吹き出し口付近の速度)という猛烈な高速風を衣類に吹きかけること。
イメージとしては、大きなドラムの中で衣類を大きく舞い上げながら、強風でシワを伸ばしつつ乾かす感じです。これにより、アイロンがけの手間を減らせるとされています。
実際に、シワになりやすい「綿100%のワイシャツ」と、使い古した「バスタオル」で検証してみました。
1. ワイシャツの仕上がり
洗濯から乾燥まで一気通貫で行ったワイシャツを取り出してみて、正直驚きました。
これまでのドラム式洗濯機だと、袖や背中にくっきりとした「蛇腹のようなシワ」が残ることが多く、結局アイロンがけが必須でした。
しかし、BD-SX130MLで乾燥させたワイシャツは、**全体的にふんわりとしており、深いシワがほとんど見当たりません。**
もちろん、クリーニング店のような「パリッ」とした仕上がりとまではいきませんが、ビジネスカジュアルや、ジャケットの下に着る分には、**アイロンなしでそのまま着て出かけられるレベル**です。
「毎朝のアイロンがけという家事のラスボス」から解放される感覚は、一度味わうと戻れません。
2. タオルの仕上がり
次にバスタオルです。
天日干しを繰り返して少し「ゴワゴワ」になっていたタオルが、まるでホテルのタオルのように復活しました。
繊維の一本一本(パイル)が空気を含んで立ち上がっており、厚みが1.5倍くらいになったように感じます。顔を埋めたときの「ふわっ」とした感触は、乾燥機ならではの贅沢です。
高速風が繊維の寝癖を直しながら乾かしてくれるため、柔軟剤に頼りすぎなくても柔らかく仕上がるのが嬉しいポイントでした。
乾燥時間と電気代の目安|ヒートポンプ式へ進化したメリット
ここが、今回のBD-SX130MLを語る上で最も重要なポイントです。
実は、これまで日立のドラム式洗濯機は、ドライヤーのような熱風で乾かす「ヒーター式(ヒートリサイクルなど)」を長く採用してきました。しかし、このBD-SX130MLでは、ついに**「ヒートポンプ式」**へと大きく舵を切りました。
「ヒートポンプって何?」という方のために簡単に説明すると、**エアコンや冷蔵庫と同じような熱交換の仕組み**を使って、湿気を含んだ空気を除湿しながら温風に変えて乾かす方式です。
この進化によるメリットは計り知れません。
メリット1:電気代が圧倒的に安い
ヒーター式は電気を使って熱を直接作るため、どうしても電気代が高くなりがちでした。
一方、ヒートポンプ式は空気中の熱を効率よく利用するため、**消費電力を大幅に抑えることができます。**
毎日乾燥機能を使っても、月々の電気代への影響は軽微です。「電気代が怖いから乾燥は雨の日だけ」と我慢する必要がなくなり、毎日フル活用できるのは大きな家計の助けになります。
メリット2:夏場の脱衣所が暑くならない
従来のヒーター式を使っていたユーザーの悩みの種が、「乾燥運転中に洗面所がサウナのように暑くなる」ことでした。
熱気が周囲に放出されるためですが、ヒートポンプ式になった本機では、その心配がありません。
実際に運転中に本体の周りに立ってみましたが、**ムッとするような熱気はほとんど感じられませんでした。** 夏場の洗濯も快適そのものです。
メリット3:乾燥スピードが速い
「らくはや 風アイロン」と名付けられている通り、乾燥スピードも優秀です。
ヒートポンプの除湿能力と高速風の組み合わせにより、6kgの洗濯物でも約90分程度(目安)で乾燥まで完了します。
朝、洗濯物を放り込んでおけば、出かける準備をしている間に乾いている。このスピード感は忙しい共働き世帯には強い味方です。
縮みや生乾きは発生するのか?
最後に、乾燥機を使う上で避けて通れない「衣類の縮み」と「生乾き」についても検証しました。
衣類の縮みについて
結論から言うと、**「縮みはかなり抑えられている」**と感じました。
その理由は、乾燥温度の低さです。
従来のヒーター式が80℃以上の熱風を当てていたのに対し、ヒートポンプ式のBD-SX130MLは**約65℃の低温**でやさしく乾燥させます。
お気に入りのTシャツや子供の服など、熱によるダメージや縮みが心配な衣類でも、以前より安心して乾燥にかけられるようになりました。
ただし、ウールやデリケートな素材など、そもそもタンブラー乾燥禁止のマークがついている衣類は、縮む可能性があるので注意してください。
生乾きについて
厚手のパーカーのフード部分や、ジーンズのポケットの内側など、乾きにくい部分はどうでしょうか。
実際に洗ってみたところ、詰め込みすぎなければしっかりと乾いていました。
ドラム槽内の湿度センサーが優秀なのか、湿り気が残っていると自動で時間を延長して乾燥してくれます。
ただし、洗濯・乾燥容量の上限(本機の場合は乾燥7kg)ギリギリまで詰め込むと、中心部分に風が当たりにくくなり、若干の湿り気を感じることがありました。
**「ふんわり完璧に乾かしたいなら、洗濯物はドラムの半分くらいまで」**というのが、失敗しないコツです。
総じて、BD-SX130MLの乾燥機能は、ヒートポンプ式への進化によって「省エネ」「衣類への優しさ」「快適性」をすべて手に入れた、死角のない仕上がりになっていると言えます。
洗浄力と使い勝手|「ナイアガラ洗浄」と「スマホ連携」

日立のドラム式洗濯機といえば、乾燥フィルターをなくした「らくメンテ」などのメンテナンス性が注目されがちですが、洗濯機としての本質である「洗浄力」と、毎日の家事を楽にする「使い勝手」も見逃せません。
「ドラム式は縦型に比べて汚れ落ちが悪いのでは?」
「多機能すぎて使いこなせるか不安」
そんな疑問や不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
このセクションでは、日立が誇る「ナイアガラ洗浄」の実力と、一度使ったら手放せなくなる「自動投入機能」、そして現代の必須ツール「スマホ連携」について、実際の生活シーンを交えながら深掘りしていきます。
頑固な汚れは落ちる?ナイアガラ洗浄の威力
まず結論から言うと、BD-SX130MLの洗浄力は、ドラム式洗濯機の中でもトップクラスと言って間違いありません。その秘密は、日立独自の洗浄方式である「ナイアガラ洗浄」にあります。
一般的なドラム式洗濯機は、少ない水で「たたき洗い」をするのが基本です。節水にはなるものの、大量の水でジャブジャブ洗う縦型洗濯機に慣れていると、「本当にこれで汚れが落ちているの?」と不安になることがあります。
しかし、日立のナイアガラ洗浄はアプローチが違います。
強力な循環ポンプを使い、洗剤液を大流量のシャワーとして衣類に降り注ぎます。まるでナイアガラの滝のようにたっぷりの洗剤液を循環させることで、繊維の奥に入り込んだ汚れまでしっかりと洗い流すのです。
特に注目したいのが**「温水ナイアガラ洗浄」**です。
ワイシャツの襟元の黄ばみや、枕カバーの独特なニオイ、気になりませんか? これらは皮脂汚れが繊維に残り、酸化することで発生します。通常の冷たい水での洗濯では、脂分が固まってしまい完全には落ちきらないことが多いのです。
このモデルでは、高濃度の洗剤液を温風で温め、洗剤の酵素パワーを最大化させます。例えば「約40℃つけおき」コースを使えば、諦めかけていた黄ばみ汚れも驚くほどスッキリします。
「週末、子供が泥だらけのユニフォームを持ち帰ってきた」
「夫のワイシャツの襟汚れが普通洗いでは落ちない」
そんな悩みに対して、予洗いの手間をかけずに洗濯機任せにできるのは、忙しい現代人にとって最強の時短になるはずです。
洗剤・柔軟剤の「自動投入」は一度使うと戻れない便利さ
「洗剤の計量なんて、たかだか数秒の手間でしょ?」
そう思っている方にこそ、ぜひ体験してほしいのが「液体洗剤・柔軟剤の自動投入」機能です。正直なところ、この機能があるかないかで、洗濯という家事のストレスレベルが劇的に変わります。
毎回重いボトルを持ち上げ、キャップに慎重に注ぎ、液だれを気にしながら投入口に入れる……。この一連の動作がなくなるだけで、洗濯のハードルは一気に下がります。
手動投入には、実は見えないデメリットが多くあります。
- **入れすぎによる無駄とすすぎ残し**
- **少なすぎることによる洗浄力不足**
- **ボトルの置き場所によるスペース圧迫**
- **詰め替え時の液こぼれ**
BD-SX130MLは、洗濯物の量を自動で計測し、適量の洗剤と柔軟剤を自動で投入してくれます。人間が目分量でやるよりも圧倒的に正確です。
さらに日立のタンクは大容量で使いやすいのが特徴です。
液体洗剤は約1,000mL、柔軟剤は約700mL入ります。これは一般的な詰め替え用パックがまるごと一本分入るサイズ感。中途半端に洗剤が残ってしまい、置き場に困るという「詰め替えあるある」も解消されます。
タンク自体も取り外して丸洗いできる構造になっているため、種類の違う洗剤に変えたい時や、定期的なお手入れも簡単。「タンクの中で洗剤が固まって詰まる」といったトラブルも起きにくい設計になっています。
アプリ「洗濯コンシェルジュ」でできること
最後に紹介するのが、スマホアプリ「洗濯コンシェルジュ」との連携です。
「洗濯機にWi-Fiなんて必要?」と思われるかもしれませんが、共働き世帯や忙しい方にとっては、これがまさに「魔法の杖」になります。
最大にして最高のメリットは、**「外出先から洗濯の終了時間をコントロールできる」**こと。
例えば、朝、洗濯物を放り込んで「予約」をして出かけたとします。しかし、急な残業や予定変更で、帰宅時間が遅くなることはよくありますよね。
予約設定のままだと、帰宅する頃には洗濯が終わって数時間が経過し、濡れた衣類がドラムの中でシワシワになり、嫌なニオイが発生している……なんて悲劇が起こりかねません。
アプリを使えば、帰宅時間に合わせて終了時刻をスマホから変更できます。「家に着くと同時に洗濯・乾燥が終わっている」という理想的な状態を、指先一つで作り出せるのです。
また、コンシェルジュ機能も優秀です。
「今日洗いたいのは、レースのカーテンなんだけど……」
「ダウンジャケットを洗いたい」
そう思った時、どのコースを選べばいいか迷うことはありませんか? アプリで洗いたいアイテムを選ぶだけで、最適な運転コースを提案し、そのまま本体に設定を送信してくれます。
洗剤の残量が少なくなったら通知してくれたり、自動投入タンクの銘柄設定もスマホからバーコードを読み取るだけで完了したりと、細かい部分でのサポートも充実しています。
ただ洗うだけではない。生活のリズムに合わせてサポートしてくれる。それがBD-SX130MLの「使い勝手」の真髄と言えるでしょう。
買ってわかったBD-SX130MLのメリット・デメリット

ドラム式洗濯乾燥機は、家電の中でも特に高額な買い物です。
「本当にこの価格に見合う価値があるの?」
「買ってから『こんなはずじゃなかった』と後悔したくない……」
そう不安に思うのは当然のこと。
カタログや公式サイトには「良いこと」ばかり書かれていますが、実際に家で毎日使ってみると、また違った側面が見えてくるものです。
ここでは、私が実際に日立BD-SX130MLを使い倒して感じた**「最高のメリット」**と、購入前に必ず知っておいてほしい**「リアルなデメリット」**を包み隠さずお伝えします。
【メリット】圧倒的なメンテナンスの楽さと仕上がりの良さ
まず結論から言わせてください。
この機種を選んで一番感動したのは、間違いなく**「メンテナンス(お手入れ)の手間が激減したこと」**です。
これまでのドラム式洗濯機ユーザーなら共感していただけると思いますが、乾燥機能を使うたびに発生する「乾燥フィルターのホコリ取り」。
あれ、本当に面倒くさくないですか?
「疲れて帰ってきて、洗濯物を放り込んでスイッチオン。朝起きたら乾いているはずが、フィルター掃除を忘れていてエラーで止まっていた……」
そんな絶望的な朝を、私は何度も経験してきました。
しかし、BD-SX130MLに搭載されている**「らくメンテ」**は、その名の通り革命的です。
本体上部にあった「乾燥フィルター」そのものがなくなっているのです。
では、ホコリはどこへ行くのか?
答えは、洗濯槽下部にある「大容量糸くずフィルター」に集約されます。
これまでのように「毎回」掃除する必要はありません。
メーカー推奨は「月1回」程度。
実際に使ってみても、本当に月に1回、ゴミ箱にポイッと捨てるだけで済んでしまいます。
この**「毎回の小さなストレス」からの解放**は、想像以上に生活の質(QOL)を上げてくれました。
もう、乾燥フィルターの目詰まりを爪楊枝でほじくり返す日々には戻れません。
また、日立独自の**「風アイロン」**機能による仕上がりも特筆すべき点です。
高速風でシワを伸ばしながら乾燥させるため、タオルが驚くほどふわふわになります。
以前使っていたヒートポンプ式の他社製品では、タオルが少しゴワつくことがありましたが、BD-SX130MLで洗ったバスタオルは、ホテルのタオルのようなボリューム感が復活しました。
シャツ類も、カジュアルに着るならアイロンがけ不要なレベルで仕上がります。
「洗濯物を干す手間」だけでなく、「アイロンをかける手間」まで減らしてくれる。
まさに、時間を生み出す家電と言えるでしょう。
【デメリット】本体価格の高さと設置場所の制約
もちろん、手放しで褒めるばかりではありません。
購入を検討する際に、最も大きな壁となるのが**「価格」**と**「大きさ」**です。
まず価格ですが、BD-SX130MLはハイエンドモデルということもあり、実勢価格で30万円前後(時期によりますが)と非常に高価です。
一般的な縦型洗濯機が数台買えてしまう値段ですよね。
ただ、これに関しては**「自分の時間を買う」**という投資視点を持つことをおすすめします。
例えば、洗濯干しと取り込み、アイロンがけに毎日30分かかっていたとします。
これがほぼゼロになるとすれば、1ヶ月で約15時間の自由時間が生まれます。
1年で180時間。
この時間を時給換算したり、家族と過ごすプライスレスな時間として捉えたりすれば、数年で元は取れる計算になります。
次に、より深刻な問題となりうるのが**「設置場所の制約」**です。
この機種、なかなかの「巨体」です。
特に注意が必要なのが**「奥行き」**。
本体サイズだけでなく、背面のホーススペースや、ドアを開けた時の手前のスペースもしっかり確保しなければなりません。
「うちは一般的な64cm×64cmの防水パンだから大丈夫」
そう思っていても、壁にある蛇口の位置が低くて本体に干渉したり、洗面所のドア枠が狭くて搬入すらできなかったりするケースが後を絶ちません。
実際、我が家でも設置時にギリギリでした。
本体が手前に出っ張る形になるため、洗面所が少し狭く感じられるようになったのも事実です。
購入前には、必ずメジャーを持って以下の3点を徹底的に確認してください。
1. **搬入経路の幅(玄関、廊下、洗面所のドア)**
2. **設置場所の奥行き(給水栓やコンセントの位置も含む)**
3. **ドアを開閉する十分なスペースがあるか**
不安な場合は、家電量販店が実施している「事前見積もりサービス(無料のことが多い)」を利用するのが確実です。
【デメリット】運転音・振動についての正直な感想
最後に、毎日の使用感に関わる**「音と振動」**についてです。
「最新機種だからすごく静かなんでしょ?」
そう期待しすぎると、少し肩透かしを食らうかもしれません。
確かに、洗いやすすぎの工程は非常に静かです。
リビングでテレビを見ていても、洗濯機が回っていることを忘れるほど。
しかし、**「脱水」の工程に入ると話は別です。**
ドラムが高速回転を始める立ち上がりのタイミングでは、「ウィーーーン!」というジェット機のような高音が響きます。
また、洗濯物の偏りがある場合は、ガタガタという振動音もそれなりに発生します。
我が家は戸建てですが、夜静かな時間帯に脱水が始まると、別の部屋にいても「あ、始まったな」とわかります。
木造アパートやマンションにお住まいで、特に深夜や早朝に洗濯をしたいと考えている方は注意が必要です。
対策としては、以下の工夫が有効です。
- **防振ゴム(かさ上げ台)を使用する:** 足元に敷くことで、床に伝わる振動をかなり軽減できます。
- **ナイトモードなどを活用する:** 時間はかかりますが、回転数を抑えて静かに運転するモードがあります。
- **ドアパッキン裏の掃除を怠らない:** 音とは直接関係ありませんが、ここは「らくメンテ」の対象外です。ここにホコリが溜まると水漏れや異音の原因にもなるので、週に1回程度はチェックしましょう。
総じて、「無音」ではありませんが、生活に支障が出るほどの騒音でもありません。
乾燥機能の利便性と天秤にかければ、十分に許容範囲内だと私は感じています。
メリットとデメリット、それぞれを理解した上で、「自分のライフスタイルに合うか」を判断してみてください。
デメリットを許容できるなら、BD-SX130MLは間違いなく家事の負担を劇的に減らしてくれる相棒になりますよ。
BD-SX130MLの口コミ・評判まとめ

ここまで、私が実際に使ってみて感じたメリットやデメリットを詳しくお伝えしてきました。しかし、私一人の意見だけでは、「たまたまその個体が良かっただけでは?」「我が家の環境には合わないかも」といった不安が残るかもしれません。
ドラム式洗濯機は決して安い買い物ではありません。実売価格で30万円前後することも珍しくない高級家電ですから、購入前に失敗したくないと思うのは当然のことです。
そこでこのセクションでは、実際に日立のBD-SX130MLを購入し、日々の生活で使用している一般ユーザーの方々の「リアルな口コミ」を集めて分析しました。
ECサイトやSNS上に寄せられた膨大なレビューの中から、特に参考になる意見をピックアップし、「良い口コミ」と「悪い口コミ」の両面から公平に紹介していきます。みんながどこに感動し、どこに不満を持っているのかを知ることで、あなたにとってこの洗濯機が「買い」なのかどうか、より明確に見えてくるはずです。
良い口コミ:手入れの頻度が減ったという声が多数
まずはポジティブな評価から見ていきましょう。やはり圧倒的に多かったのは、日立独自の機能である「らくメンテ」に対する称賛の声でした。
**「乾燥フィルターの掃除がないだけで、こんなに楽になるとは!」**
これが最も多い意見です。従来のドラム式洗濯機では、乾燥機能を使うたびに上部のフィルターを取り出し、溜まったホコリを取り除く必要がありました。疲れて帰宅し、洗濯物を乾燥まで終わらせたのに、最後にフィルター掃除という「ひと手間」が待っているのは地味にストレスですよね。
ユーザーからは、以下のような喜びの声が上がっています。
- 「以前の機種では毎回ホコリを取らないと乾燥時間が延びてイライラしたが、今は月1回のメンテナンスで済むので神機能すぎる」
- 「ズボラな私にとって、フィルターレスは革命的。洗濯機を回すハードルが下がった」
このように、日々の「名もなき家事」から解放されたことへの感動が非常に強いことがわかります。大容量の糸くずフィルターにゴミが集約されるため、そこを月に1回程度捨てるだけで良いという手軽さは、忙しい共働き世帯や子育て世代にとって最強の時短ツールとなっているようです。
**「タオルの仕上がりが別次元。風アイロンの実力は本物」**
日立の代名詞とも言える「風アイロン」機能についても、高い評価が集まっています。時速約300kmの高速風でシワを伸ばしながら乾燥させるこの技術により、天日干し特有のゴワゴワ感とは無縁の生活が手に入ります。
- 「パイルが立ち上がって、使い古したタオルがホテルのタオルのように復活した」
- 「シャツのシワが本当に少ない。アイロンがけの手間が激減して、朝の時間に余裕ができた」
特にアイロンがけが苦手な方や、肌触りにこだわる方からは、「もう他のメーカーには戻れない」という熱烈な支持を得ていました。
**「意外と静か。夜に回しても気にならない」**
洗浄力や乾燥能力が高いと、どうしても「音や振動がすごいのでは?」と心配になりますが、静音性に関しても肯定的な意見が目立ちます。
- 「脱水時の振動が以前使っていたものよりかなり抑えられている」
- 「夜中に予約運転をして寝ても、音で起きることがなくなった」
もちろん設置環境にもよりますが、日立の低振動技術がしっかりと機能していることが伺えます。マンションやアパート住まいの方にとっては、非常に心強いポイントと言えるでしょう。
悪い口コミ:乾燥フィルターがない不安や細かい不満点
どんなに優れた製品にも、必ずデメリットや不満点は存在します。購入後に「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためにも、ネガティブな口コミもしっかりと確認しておきましょう。
**「本当に詰まらないの?構造に対する不安」**
「らくメンテ」は、乾燥経路のホコリを水で洗い流し、下のフィルターに集める仕組みです。しかし、過去にドラム式洗濯機を使っていたユーザーの中には、この「水で流す」という方式に不安を感じる方もいるようです。
- 「以前の日立機種で乾燥経路がホコリで詰まって故障した経験があるため、フィルターがないことが逆に怖い」
- 「見えない内部の配管にホコリがヘドロ化して残るんじゃないかと心配」
これに関しては、メーカー側も洗浄機能を強化していますが、長期間使用した場合の耐久性については、まだ発売から年数が浅いこともあり「様子見」という慎重な意見も見られました。
ただ、定期的に「槽洗浄コース」を使用したり、専用のクリーナーでメンテナンスを行うことで、リスクは大幅に軽減できます。完全にメンテナンスフリーではなく、「正しい手入れをすれば楽ができる」という認識でいることが大切です。
**「ドアパッキンのホコリ掃除は必須。ここだけはアナログ」**
ここが一番の盲点かもしれません。「フィルター掃除不要」という言葉に期待しすぎると、ガッカリするポイントが「ドアパッキン」です。
ドラム式洗濯機の構造上、ドアの内側のゴムパッキン部分には、乾燥後にどうしてもホコリや糸くずが付着します。これを放置すると、水漏れの原因になったり、次に洗う衣類にホコリが付いたりしてしまいます。
- 「フィルター掃除はなくなったけど、パッキンの裏を拭く作業は毎回必要。結局手間はゼロじゃない」
- 「パッキンに挟まった靴下のカスを取るのが少し面倒」
**具体的な対策アクション:**
この不満を解消するためには、洗濯機の近くに「ウェットティッシュ」や「乾いた雑巾」を常備しておくことをおすすめします。洗濯物を取り出すついでに、サッと一周拭き取るクセをつけてしまえば、そこまで大きな負担にはなりません。「完全に何もしなくていいわけではない」と理解しておくことが重要です。
**「サイズがデカい!搬入でヒヤリとした」**
機能が充実している分、本体サイズはどうしても大きくなりがちです。特に奥行きと高さには注意が必要です。
- 「防水パンには入ったけど、水道の蛇口が本体に当たってしまい、工事が必要になった」
- 「洗面所のドアを通らず、ドアを外して搬入する羽目になった」
カタログ上の寸法だけでなく、給水栓の高さや、設置場所までの通路幅(廊下の曲がり角など)も重要です。購入を決める前に、家電量販店などで「搬入見積もり(下見)」を依頼することを強くおすすめします。多くの場合は無料で実施してくれますので、これを利用しない手はありません。
**総評として**
口コミ全体を見渡すと、「設置スペース」と「ドアパッキン掃除の手間」さえクリアできれば、**「家事の時間を劇的に減らしてくれる最強のパートナー」**であることは間違いなさそうです。
特に「乾燥フィルターの掃除が面倒でたまらない」「タオルの肌触りを良くしたい」という方にとっては、多少のデメリットを補って余りあるメリットがあると言えるでしょう。
まとめ:日立BD-SX130MLはどんな人におすすめ?

ここまで、日立の最新ドラム式洗濯乾燥機「BD-SX130ML」の実力を徹底的に検証してきました。
業界初の画期的な構造である「らくメンテ」による掃除の手軽さや、時速300kmの高速風でシワを伸ばす「風アイロン」など、魅力的な機能が満載でしたね。
しかし、ドラム式洗濯機は決して安い買い物ではありません。
「本当に自分に合っているのかな?」「後悔しないかな?」
と、最後の決断で迷っている方もいるでしょう。
そこで最後に、この洗濯機が**「絶対にハマる人」**と、**「別の機種を検討したほうがいいかもしれない人」**をズバリ整理して解説します。
あなたのライフスタイルと照らし合わせながら、最終確認をしてみてください。
BD-SX130MLをおすすめできる人:家事の時間を「自分時間」に変えたい方
もしあなたが以下の特徴に一つでも当てはまるなら、BD-SX130MLはあなたの生活を劇的に変える「最強のパートナー」になるはずです。
**1. 洗濯機のメンテナンス(掃除)が大嫌いな方**
正直に言います。これが一番の理由です。
従来のドラム式洗濯機は、乾燥機能を使うたびに「乾燥フィルター」のホコリを取り除く必要がありました。これが意外と面倒で、サボるとすぐに乾燥時間が伸びたり、生乾きの原因になったりします。
しかし、BD-SX130MLの**「らくメンテ」**なら、その手間がなくなります。
日々のメンテナンスは、ドアパッキンの糸くずをサッと拭き取るだけ。大掛かりなフィルター掃除は**月に1回程度**のお知らせが来た時だけでOKです。
「掃除しなきゃ…」という毎日の小さなストレスから解放されるだけで、この機種を選ぶ価値は十分にあります。
**2. 共働きや子育て中で、1分1秒でも惜しいご家庭**
「洗濯物を干す」「取り込む」「アイロンをかける」。
この一連の作業に、毎日どれくらいの時間を使っていますか?
日立自慢の**「風アイロン」**機能は、シャツのシワをしっかり伸ばして乾燥させてくれるので、アイロンがけの手間を大幅に減らせます。タオルもホテル仕様のようにふんわり仕上がるので、干す手間も一切不要です。
浮いた時間は、お子さんと遊ぶ時間や、ゆっくりコーヒーを飲む時間、あるいは貴重な睡眠時間に変えられます。
まさに「時間を買う」ための投資と言えるでしょう。
**3. まとめ洗いが多い家庭**
洗濯容量13kg、乾燥容量7kgという大容量も魅力です。
週末にまとめて洗いたい派の人や、毛布などの大物を家で洗いたい人にとって、この頼もしい容量は大きな助けになります。
おすすめできない人:初期費用を最優先したい方
一方で、以下のような方には、BD-SX130MLはオーバースペック(機能過多)かもしれません。
- **とにかく初期費用を安く抑えたい人**
* BD-SX130MLは高機能な上位モデルであるため、価格もそれなりに高額です。「乾燥機能はめったに使わない」「洗えれば何でもいい」という場合は、縦型洗濯機や、機能を絞った下位モデルを選んだほうがコストパフォーマンスは良いでしょう。
- **設置スペースに余裕がない人**
* ドラム式は本体サイズが大きく、搬入経路や設置場所の防水パンのサイズによっては置けないことがあります。特に築年数の古いマンションなどは注意が必要です。購入前には必ず、メジャーを持って搬入経路の幅と設置場所の採寸を行ってください。
総評:BD-SX130MLは「QOL爆上がり」間違いなしの投資
洗濯機は、一度買えば7〜10年は使い続ける家電です。
その長い期間、毎日発生する「干す・取り込む・掃除する」という面倒な手間を、この一台がすべて肩代わりしてくれるとしたらどうでしょうか?
日割り計算すれば、1日あたりわずかなコストで、毎日の自由な時間と心の余裕が手に入ることになります。
そう考えると、BD-SX130MLは決して高い買い物ではないと私は確信しています。
「家事を楽にして、もっと毎日を笑顔で過ごしたい」
そう願うあなたにとって、日立BD-SX130MLは間違いなく最高の一台になるはずです。
人気モデルのため、時期によっては在庫が少なくなることもあります。
新しい生活をスタートさせるためにも、ぜひ早めにチェックしてみてくださいね。
おすすめ商品
今回ご紹介している、左開き(ドアが右から左へ開く)モデルはこちらです。
**日立|HITACHI ドラム式洗濯乾燥機 ビッグドラム BD-SX130ML**
- **タイプ**: 左開き(※設置場所の壁の位置をご確認ください。一般的に右側に壁がある場合はこの左開きがおすすめです)
- **容量**: 洗濯13.0kg / 乾燥7.0kg
- **主な機能**: らくメンテ、風アイロン、洗剤自動投入、スマホ連携