【ネタバレなし】ティアキンは買うべき?『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』クリア後レビューと評価

【ネタバレなし】ティアキンは買うべき?『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』クリア後レビューと評価

# 【ネタバレなし】ティアキンは買うべき?『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』クリア後レビューと評価

Nintendo Switch用ソフト『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』(以下、ティアキン)は、発売前から世界中で大きな注目を集めていました。

前作『ブレス オブ ザ ワイルド』が歴史に残る傑作だっただけに、「続編は前作を超えられるのか?」という不安と期待が入り混じっていたのは事実です。

しかし、発売されるやいなや、その不安は杞憂に終わりました。

世界中のメディアやプレイヤーから絶賛の声が上がり、多くの人が寝食を忘れてハイラルの世界に没頭しています。

「本当に面白いの?」

「前作をやっていなくても大丈夫?」

「難しすぎて途中で投げ出さないか心配」

そんな疑問を持つ方に向けて、本記事ではストーリーのネタバレを一切含まずに、ティアキンの魅力を徹底的に解説します。

良い点だけでなく、人によってはストレスに感じるかもしれない点も正直にお伝えします。

購入を迷っている方は、ぜひ判断材料にしてください。

ティアキンは前作ブレワイを超えたのか?圧倒的進化の正体

結論から申し上げます。

『ティアーズ オブ ザ キングダム』は、前作『ブレス オブ ザ ワイルド』という巨大な壁を軽々と乗り越えました。

単なる「続編」や「拡張版」という言葉では片付けられない、ゲーム体験そのものの進化がここにあります。

多くのプレイヤーが抱いていた「前作と同じマップで、新鮮味があるのだろうか」という懸念は、ゲーム開始数時間で完全に吹き飛ぶでしょう。

世界的評価が証明するクオリティ

海外のレビュー集積サイト「Metacritic(メタクリティック)」では、メタスコア96点という驚異的な数字を記録しました。

これは数あるゲームの中でもトップクラスの評価であり、多くのメディアが満点を付けています。

評価の核心にあるのは、「圧倒的な自由度」と「プレイヤーの創造性を刺激するゲームデザイン」です。

前作で確立された「どこへ行ってもいい、何をしてもいい」というオープンワールドの醍醐味が、本作では縦方向への広がりと、物体を組み合わせるクラフト要素によって、次元の違う遊びへと進化しました。

「冒険」の密度が段違い

前作をプレイした人なら、広大なハイラルの大地を馬で駆け抜けた記憶があるはずです。

本作でもその楽しみは健在ですが、密度が劇的に向上しました。

ただ広いだけではありません。

至る所に洞窟があり、井戸があり、空から遺跡が降り注ぎ、地底には未知の空間が広がっています。

「あそこには何があるんだろう?」と気になって寄り道をした結果、本来の目的を忘れて数時間が経過してしまう。

そんな「嬉しい悲鳴」が常に発生するゲームデザインになっています。

ボリュームとコストパフォーマンス

ゲームソフトの価格は決して安くありません。

しかし、ティアキンのボリュームは異常とも言えるレベルです。

メインストーリーを追うだけでも数十時間はかかりますが、サブクエストやマップ探索、アイテム収集を含めれば、100時間や200時間では遊び尽くせません。

映画一本分の料金で2時間楽しむ娯楽と比べたとき、数百時間も新鮮な驚きを提供し続ける本作のコストパフォーマンスは、エンターテインメント史上最高峰と言えます。

クリアした後も、「まだ行っていない場所がある」「別の攻略法を試したい」と思わせる魅力が尽きません。

「Switchを持っているのにこれを遊ばないのはもったいない」と言い切れるだけの価値が、このソフトには詰まっています。

ここが凄い!冒険の常識を覆す3つの神要素

ティアキンがなぜこれほどまでに絶賛されるのか。

その理由は、新しく追加された要素が単なるギミックにとどまらず、プレイヤーの「発想」をゲームプレイに直結させているからです。

特に評価が高い3つのポイントを深掘りして紹介します。

1. 空・地上・地底へと広がる3層構造のマップ

冒険の舞台は、もはや地上だけではありません。

見上げれば遥か上空に「空島」が浮かび、足元には底知れぬ「地底」が広がっています。

**空の世界**

空島での探索は、高所恐怖症の人が足がすくむほどの臨場感があります。

雲を突き抜けて地上へダイブする際の風切り音、眼下に広がるハイラルの絶景は、Switchのスペックを限界まで引き出した美しさです。

空から目的地を見定め、パラセールで滑空して降り立つ。

このシームレスな移動が、冒険の移動手段そのものをアトラクションに変えました。

**地底の世界**

そして最も驚くべきは「地底」の存在です。

発売前にはあまり情報が出ていなかったこの領域は、地上のマップとほぼ同じ広さがあります。

真っ暗闇の中を、明かりを灯しながら手探りで進む恐怖と緊張感。

地上とは異なる生態系、凶悪なモンスター、そして貴重な資源。

「怖いけれど、先が見たい」という探究心を強烈に刺激します。

空の開放感と地底の閉塞感、そして地上の安心感。

この3つの世界を行き来する体験は、他のオープンワールドゲームでは味わえません。

2. 創造力が爆発する「ウルトラハンド」

本作最大の発明と言えるのが、主人公リンクが手にする新能力「ウルトラハンド」です。

これは、フィールドに落ちている物体や、古代の機械部品を自由にくっつけたり離したりできる能力です。

  • 丸太を繋げて橋を架ける。
  • 板に扇風機をつけてイカダにする。
  • タイヤと操縦桿を組み合わせて車を作る。
  • 火龍の頭を盾につけて火炎放射器にする。

これらに決まった正解はありません。

「向こう岸に渡りたい」という課題に対して、飛行機を作って飛んでいく人もいれば、長い棒を作って渡る人もいます。

あるいは、ロケットを背負って無理やり飛ぶ人もいるでしょう。

SNS上では、この能力を使って巨大なロボットや全自動戦闘兵器を作り出す職人たちが現れ、大喜利のような盛り上がりを見せています。

自分の頭で考えた奇策が、そのままゲーム内で実現できる。

この全能感こそが、ティアキンの中毒性を高めている要因です。

3. 武器システムの革命「スクラビルド」

前作で賛否両論だった「武器が壊れる」というシステム。

本作ではそれを撤廃するのではなく、「壊れるなら、現地調達して作ればいい」という逆転の発想で進化させました。

それが「スクラビルド」です。

落ちている木の枝に大岩をくっつければ、強力なハンマーになります。

長い棒に槍をくっつければ、超リーチの武器が完成します。

さらに、倒したモンスターの素材を武器や盾に融合させることも可能です。

例えば、目玉の素材を矢にくっつけると、敵を自動追尾するホーミング矢になります。

翼の素材をつければ、矢が遥か彼方まで飛びます。

「武器が壊れた、最悪だ」というストレスが、「武器が壊れたから、次はどの素材と組み合わせようか?」というワクワク感に変わりました。

弱い武器でも組み合わせ次第で化けるため、無駄なアイテムが一切ありません。

戦闘のたびに新しい発見があり、試行錯誤する楽しさが生まれます。

購入前に知っておきたい「気になった点」と人を選ぶ要素

どんなに素晴らしいゲームでも、万人に完璧に合うわけではありません。

購入してから「思っていたのと違う」と後悔しないよう、人によってはマイナスに感じるかもしれないポイントを正直に挙げます。

操作が複雑で慣れが必要

できることが増えた分、操作は前作よりも複雑になっています。

武器の切り替え、能力の選択、アイテムを投げる動作、ウルトラハンドでの物体の回転など、使用するボタンの数は多めです。

アクションゲームに慣れている人ならすぐに適応できますが、普段あまりゲームをしない人は、最初のうちは手元が忙しく感じるでしょう。

とっさの戦闘でボタンを押し間違えてしまい、パニックになることもあります。

慣れてしまえば手足のように動かせますが、そこに至るまでの学習曲線はやや急かもしれません。

「クラフト(物作り)」の手間

「自分で乗り物を作って移動する」という要素は、創造的な人には最高のご褒美ですが、面倒くさがりの人には手間に感じる可能性があります。

「ただ目的地に行きたいだけなのに、いちいち車を組み立てるのが億劫」と感じる場面があるかもしれません。

もちろん、必ずしも複雑なものを作る必要はなく、徒歩や馬で移動することも可能です。

また、ゲームを進めると一度作ったものを自動で再現してくれる便利な機能も手に入ります。

しかし、レゴブロックのような組み立て遊びが根本的に嫌いな人にとっては、本作の主要な魅力が逆にストレスになるリスクは否定できません。

地上の地形に対する既視感

舞台は前作と同じハイラル王国です。

数年の時を経て村の様子が変わっていたり、地形が変化している場所も多いですが、基本的な山や川の配置は前作と同じです。

前作を数百時間やり込んだ直後にプレイすると、「またこの景色か」という既視感を覚える瞬間があるかもしれません。

開発チームもそれを理解しており、洞窟の追加や空・地底の導入で変化をつけていますが、「全く知らない新しい大陸を冒険したい」という期待が強すぎると、少し肩透かしを食らう可能性はあります。

ただし、知っている場所だからこそ「あそこはどうなったんだろう?」という楽しみ方ができるのも事実です。

ハードウェアの限界

Switchというハードウェアの性能上、画面内に大量のオブジェクトやエフェクトが表示されると、動作が少し重くなる(フレームレートが落ちる)ことがあります。

特にウルトラハンドで極端に巨大な装置を作ったり、激しい戦闘を行ったりする際に発生しやすいです。

ゲームの進行に支障をきたすレベルではありませんが、最新のPCゲームや次世代機の滑らかな映像に慣れている人は、技術的な制約を感じる場面があるかもしれません。

結局、ティアキンは買うべき?タイプ別購入ガイド

ここまで良い点と気になる点を見てきました。

では、あなたは買うべきでしょうか?

プレイスタイルや好みによって、おすすめ度合いを整理しました。

【即買い推奨】迷わずポチっていい人

以下のいずれかに当てはまるなら、今すぐ購入して損はありません。

間違いなく、人生の記憶に残るゲーム体験になります。

  • **前作『ブレス オブ ザ ワイルド』が好きだった人**

前作を楽しめたなら、本作は120%楽しめます。正統進化とはこのことです。

  • **「やってみて」と言われると燃える人**

攻略サイトを見ずに、自分で試行錯誤するのが好きな人には天国のようなゲームです。

  • **寄り道ばかりしてしまう人**

メインストーリーを放置して、マップの端から端まで歩きたくなる探索好きには、無限の遊び場が用意されています。

  • **長く遊べるゲームを探している人**

1本のソフトで半年、あるいは1年以上遊び続けたいというコスパ重視の方にとって、これ以上の選択肢はありません。

【様子見・注意】少し考えた方がいい人

以下に当てはまる場合は、レビュー動画を見たり、友人のプレイを見せてもらったりしてから判断することをおすすめします。

  • **前作がどうしても合わなかった人**

武器が壊れるシステムや、スタミナゲージの制限など、基本システムは継承されています。前作の不満点がこれらであれば、本作でも解消されていない可能性が高いです。

  • **一本道のストーリー進行を好む人**

「次はあそこに行け」と細かく指示されるゲームが好きな人には、自由度が高すぎて「何をすればいいか分からない」と感じるかもしれません。

  • **アクション操作が極端に苦手な人**

戦闘の難易度は決して低くありません。工夫次第で楽に勝てますが、最低限のアクション操作は求められます。

  • **「物作り」が苦痛な人**

ウルトラハンドによる工作がゲームの核になっているため、これを「面倒な作業」と捉えてしまうと、楽しさが半減してしまいます。

総合的な判断

多少のアクションの難しさや操作の複雑さは、プレイしているうちに慣れます。

それを補って余りあるほどの「冒険の興奮」が待っています。

もし迷っている理由が「時間が吸われそうで怖い」というものであれば、それは買うべきサインです。

面白いことが確定しているからこそ、躊躇しているだけなのです。

今のゲーム業界で提供できる「遊び」の最先端がここにあります。

前作「ブレス オブ ザ ワイルド」未プレイでも楽しめるのか

シリーズ未経験の方や、前作を飛ばしていきなりティアキンから始めようか迷っている方も多いでしょう。

この疑問に対する答えは、「楽しめますが、可能なら前作から遊ぶことを強く推奨します」となります。

未プレイでも楽しめる理由

任天堂は、シリーズ初プレイの人でも楽しめるように丁寧にゲームを作っています。

  • **チュートリアルが充実:** 操作方法や世界のルールは、序盤の空島エリアで自然と身につくように設計されています。
  • **人物図鑑機能:** 登場キャラクターのプロフィールや関係性は、ゲーム内の図鑑でいつでも確認できます。
  • **独立した物語:** 今作のストーリーは、新たな事件の解決が主軸です。前作の知識がなくても、目の前で起きているドラマには十分ついていけます。

それでも「前作プレイ」を推す理由

一方で、前作を知っていると感動の深さが桁違いになります。

  • **キャラクターへの感情移入:** 前作で共に戦った仲間たちが成長し、立派になった姿を見る喜びは、前作プレイヤーだけの特権です。
  • **世界の復興:** 荒廃していたハイラルが、数年かけてどのように復興しようとしているのか。その変化を感じ取ることで、世界観への没入感が増します。
  • **ゼルダとの絆:** リンクとゼルダ姫がどのような苦難を乗り越えてきたのかを知っていると、今作のストーリーの重みが変わってきます。

結論としての提案

もしあなたに時間とお金の余裕があるなら、**まずは前作『ブレス オブ ザ ワイルド』から始めるのがベスト**です。

前作は今や「ニンテンドーカタログチケット」の対象であったり、中古価格も落ち着いていたりして、手に入れやすくなっています。

歴史的傑作を2本連続で遊べるという、この上ない贅沢な体験ができます。

しかし、「最新作の話題に乗りたい」「あまり時間がない」という場合は、いきなりティアキンから始めても問題ありません。

公式YouTubeチャンネルなどで公開されている「これまでの物語」といったあらすじ動画を見ておくだけでも、理解度は大きく変わります。

重要なのは、「始めること」です。

どちらから始めても、ゼルダの世界があなたを魅了することに変わりはありません。

今回紹介した作品をチェック

本記事で紹介した『ゼルダの伝説』シリーズはこちらです。

**▼ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム**

本記事で絶賛した最新作。Switchを持っているなら遊ばないともったいない神ゲーです。

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**▼ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド**

全てはここから始まった。ストーリーを100%楽しむなら、まずはこちらから。

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まとめ

『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』は、疑いようのない傑作です。

空を飛び、大地を駆け、地底を這う。

そして自らの手で道具を作り出し、困難を乗り越える。

これほどまでに「プレイヤーの主体性」を尊重し、冒険の自由を与えてくれるゲームは他にありません。

良い点だけでなく、操作の複雑さなどのハードルも紹介しましたが、それらを乗り越えた先にある感動は、何物にも代えがたい体験となるでしょう。

もし購入ボタンを押すのを迷っているなら、背中を押させてください。

ハイラルの大地は、あなたの訪れを待っています。

自分の手で、自分だけの冒険の物語を紡ぎ出してください。

その体験はきっと、数年経っても色褪せない素晴らしい思い出になるはずです。